ハードディスク追加に必要なこと
システムに新しいハードディスクのパーティションを追加する場合、
以下の作業が必要となります。
- パーティション作成
- パーティションをフォーマット
- パーティションをマウント
- /etc/fstabに登録
パーティション作成
1.追加したディスクのデバイス名を確認します。
今回追加した、デバイス名は「/dev/sdb」です。
$ sudo fdisk -l
ディスク /dev/sda: 30 GiB, 32212254720 バイト, 62914560 セクタ
単位: セクタ (1 * 512 = 512 バイト)
セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト
I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト
ディスクラベルのタイプ: dos
ディスク識別子: 0xab5a2e84
デバイス 起動 開始位置 終了位置 セクタ サイズ Id タイプ
/dev/sda1 * 2048 2099199 2097152 1G 83 Linux
/dev/sda2 2099200 62914559 60815360 29G 8e Linux LVM
ディスク /dev/sdb: 4 GiB, 4294967296 バイト, 8388608 セクタ
単位: セクタ (1 * 512 = 512 バイト)
セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト
I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト
ディスク /dev/mapper/cl_vm001-root: 26.8 GiB, 28806479872 バイト, 56262656 セクタ
単位: セクタ (1 * 512 = 512 バイト)
セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト
I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト
ディスク /dev/mapper/cl_vm001-swap: 2.2 GiB, 2327838720 バイト, 4546560 セクタ
単位: セクタ (1 * 512 = 512 バイト)
セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト
I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト
2.パーティション作成
今回は/dev/sdb全体で1つのパーティションを作成することにします。
[user01@VM001 ~]$ sudo fdisk /dev/sdb
fdisk (util-linux 2.32.1) へようこそ。
ここで設定した内容は、書き込みコマンドを実行するまでメモリのみに保持されます。
書き込みコマンドを使用する際は、注意して実行してください。
デバイスには認識可能なパーティション情報が含まれていません。
新しい DOS ディスクラベルを作成しました。識別子は 0x8a98d0f4 です。
コマンド (m でヘルプ): p ←パーティション情報を表示します
ディスク /dev/sdb: 4 GiB, 4294967296 バイト, 8388608 セクタ
単位: セクタ (1 * 512 = 512 バイト)
セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト
I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト
ディスクラベルのタイプ: dos
ディスク識別子: 0x8a98d0f4
コマンド (m でヘルプ): n ←新しいパーティションを追加します
パーティションタイプ
p 基本パーティション (0 プライマリ, 0 拡張, 4 空き)
e 拡張領域 (論理パーティションが入ります)
選択 (既定値 p): p ←基本パーティションを選択
パーティション番号 (1-4, 既定値 1): ←既定値を選択(そのままEnter)
最初のセクタ (2048-8388607, 既定値 2048): ←既定値を選択(そのままEnter)
最終セクタ, +セクタ番号 または +サイズ{K,M,G,T,P} (2048-8388607, 既定値 8388607):
←既定値を選択(そのままEnter)
新しいパーティション 1 をタイプ Linux、サイズ 4 GiB で作成しました。
コマンド (m でヘルプ): p ←パーティション情報を表示します
ディスク /dev/sdb: 4 GiB, 4294967296 バイト, 8388608 セクタ
単位: セクタ (1 * 512 = 512 バイト)
セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト
I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト
ディスクラベルのタイプ: dos
ディスク識別子: 0x8a98d0f4
デバイス 起動 開始位置 終了位置 セクタ サイズ Id タイプ
/dev/sdb1 2048 8388607 8386560 4G 83 Linux
コマンド (m でヘルプ): w ←パーティション情報をディスクに書き込んで終了
パーティション情報が変更されました。
ioctl() を呼び出してパーティション情報を再読み込みします。
ディスクを同期しています。
[user01@VM001 ~]$
パーティションフォーマット
1.パーティションをXFSでフォーマット
Linuxで使用可能なファイルシステムのタイプはいくつかあるが、CentOS7以降から「ext4」から「XFS」に変更されました。
[user01@VM001 ~]$ sudo mkfs -t xfs /dev/sdb1
meta-data=/dev/sdb1 isize=512 agcount=4, agsize=262080 blks
= sectsz=512 attr=2, projid32bit=1
= crc=1 finobt=1, sparse=1, rmapbt=0
= reflink=1
data = bsize=4096 blocks=1048320, imaxpct=25
= sunit=0 swidth=0 blks
naming =version 2 bsize=4096 ascii-ci=0, ftype=1
log =internal log bsize=4096 blocks=2560, version=2
= sectsz=512 sunit=0 blks, lazy-count=1
realtime =none extsz=4096 blocks=0, rtextents=0
[user01@VM001 ~]$
マウント
1.マウントポイント作成
ここでは、「/mnt/data」をマウントポイントのディレクトリを作成します。
[user01@VM001 mnt]$ sudo mkdir /mnt/data
2.パーティション「/dev/sdb1」をマウントポイント「/mnt/data」にマウントします。
[user01@VM001 mnt]$ sudo mount /dev/sdb1 /mnt/data
3.マウント確認
[user01@VM001 mnt]$ df -hT
ファイルシス タイプ サイズ 使用 残り 使用% マウント位置
devtmpfs devtmpfs 394M 0 394M 0% /dev
tmpfs tmpfs 411M 0 411M 0% /dev/shm
tmpfs tmpfs 411M 6.6M 405M 2% /run
tmpfs tmpfs 411M 0 411M 0% /sys/fs/cgroup
/dev/mapper/cl_vm001-root xfs 27G 4.7G 23G 18% /
/dev/sda1 ext4 976M 199M 711M 22% /boot
tmpfs tmpfs 83M 1.2M 81M 2% /run/user/42
tmpfs tmpfs 83M 3.5M 79M 5% /run/user/1000
/dev/sdb1 xfs 4.0G 61M 4.0G 2% /mnt/data
[user01@VM001 mnt]$
/etc/fstabに登録
システム起動時に自動でマウントする設定を行います。
1.登録にはUUIDと呼ばれるデバイス固有のIDが必要になるため確認します。
[user01@VM001 mnt]$ sudo blkid /dev/sdb1
/dev/sdb1: UUID="9706b978-f1b5-467e-ade3-15a9f4624ce9" TYPE="xfs" PARTUUID="8a98d0f4-01"
2./etc/fstabに以下を追加します。
ここでは、オプションは「defaults」、ダンプは「1」、実行順序は「2」を指定します
UUID=9706b978-f1b5-467e-ade3-15a9f4624ce9 /mnt/data xfs defaults 1 2
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